表紙から読書は始まっている。

表紙から読書は始まっている。
香川県高松市のネット専門の本屋、香川の本屋さんの青木大です。

本を読むのが好きなのか、触るのが好きなのか。
大げさな話ではないが、毎日何千という本に触れます。

1 自社のホームページに出品する本
2 インスタやツイッターなどSNSへ掲載する本
3 大手ショッピングサイトへ出品する本
4 勉強のために読む本
5 お得意さんやリピーター(大口様)が個別に欲しがっていた本
6 リサイクルへ出す本

などに分別します。
一つひとつの本を触れ、上記のどれに当てはまるかを考えながら本を振り分けていくのは
大変だけれど、やりがいがあります。
地面から天井までの高さまで積み上がっていた古書をさばき始めたのは朝で、終わったら
晩飯の時間だったということは結構ああります。
好きなことは寝食を忘れるとはよく言ったものです。

多くの本と向き合う中で、表紙やタイトルは必ず見ます。
いろんな大きさの本、厚みの本がある。表紙のデザインが奇抜すぎて、内容が想像もつかない本もあるが、大体、本の内容は装丁に似ているから不思議です。

装丁がシックで落ち着いていれば、まあ中身も落ち着いて読めます。
表紙からもう読書は始まっているわけだ。そういう意味で装丁は重要です。

或る程度たまったら、

「気になる装丁フェア」

をやりたいです。安野光雅さんや柳原良平さんなどはもちろん、ほんとうにすばらしい装丁はたくさんある。本を開く前に見たり、寝る前に眺めたりするのもとても気分がいいです。

いい本はいい映画と同じで何度繰り返しても飽きないですね。
そんな本をどれだけ知っているかが、これからの古本屋には求められるかもしれません。

と、いうわけで今日もおつきあいくださいましてありがとうございました。

香川の本屋さん運営者
かまんよ書店 店主 青木